日本のコンピューター技術で
一分間だか1秒だかで何京もの計算ができるといった、久々に世界一に返り咲いたといった話がありましたが、
そこまですごい計算ができるのに、なぜ囲碁に関しては弱いままなのでしょうか?
何京通りも計算できるのなら、時間をそこそこかければ19路盤の囲碁の布石などは全て計算しきれますよね?
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囲碁や将棋やオセロのような、イレギュラーの無いゲームでは
コンピューターに人間がかなうはずもありません。
そもそもコンピューターとはそういうものですからね。
現在のコンピューター囲碁やコンピューター将棋が人間に
負けるのは、ハードウエアよりもソフトウエアに問題があるわけです。
現在、アマチュアトップクラスと言われるソフトも、ハードウエアは
普通のパソコンです。
これを世界一のコンピューターを使用すれば、格段に強くなります。
今後、もっと優れたコンピューターが登場して、現在の倍以上の
演算速度が出来たとして、それでもトップ棋士には勝てないでしょう。
理由はソフトが弱いのです。
コンピューター囲碁が人間を追い越すのは、ハードウエアよりも
ソフトウエアの問題を解決しなければなりません。
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演算速度が毎秒1京(10の16乗)ですね.
まず,よわい理由.
どんなに良いハードを使用しても,ソフトが馬鹿ならば強くなりません.
これは,指す手に点数をつけて最善手(最も点数が高い手)を選ばせているのですが,
点数を導き出す方程式自体が間違っていれば,正確な答え(最善手)は決して出ないと言う事です.
コンピュータはあくまで人が作った演算ができるだけなので,
演算させること自体,的が外れていれば,当然答えが出ないわけです.
次に,計算しきれるか.
これは不可能です.
1京(10の16乗)/秒に対し,囲碁の手の通りは10の360乗あると言われます.
つまり,全て計算するのに約10の340乗秒かかります.
1年の秒数を雑に計算すると,
1000×100×100×100=10の10乗秒
↑(365(日)×24(時間)×60(分)×60(秒)のところを多めに計算しています.)
つまり,計算が終わるまで,10の330乗年かかります.
地球誕生から現在までざっと10の8乗年です.
もう,お分かりだと思いますが,
現在の技術で全ての計算するのは,
到底不可能なのです.
(*注意*1つの手を計算するのに演算数は1よりも多くなるので,実際にはうえの何倍の処理が必要になります.)
捕捉に
無駄な計算を省くプログラムの組み方はあります.
けれども,無駄な手を省くプログラムを組めば,良手を省く可能性が出ます.
結局,いかにうまくソフトを作るかの話になります.
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円周率は単純な割り算です。囲碁とは違います。
囲碁の石を置くパターンは10の300乗通り以上です。
そんなパターンは今のスーパーコンピュータでは尽くすのにありえないくらい時間がかかります。
当分は人には勝てないでしょう。
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↓ 下の方に伺いますがいつ何処で呉清源先生がコンピュータに負けたのでしょうか。是非教えてください。
私もコンピュータの囲碁ソフトを作っていますが19路盤では人間相手にとても勝つことなど不可能です。現在最強のソフトでも人間に六子位です。
コンピュータの計算速度がどんなに速くてもプログラム次第です。これがまた難しい。最近はあまりの難しさに手を読むことを放棄して確率でもって着手を決めるやり方がはやっています。コンピュータの計算速度が速いことを利用して適当にランダムに石を置いてどちらが勝つか調べる。一番勝率の良い最初の着点を採用する。これが結構馬鹿にならない。9路盤では黒を持てばプロ棋士に勝てるところまで来ている。
とにかくコンピュータはソフト次第。よいソフトが出来れば「京」まで早くなくても楽しめるでしょう。個人的にはどんなに強くなっても19路ではトッププロに三子が限界かなと思っています。
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私が書き込む前に一番下のかたが
>前世紀に権威の人が負けて決着がついてます。
権威の人の部分を呉清源と書いてあったのでびっくりしたのです。私の後で書き直したのでしょう。私が書き込んでいる間にお二方がUPしたので間隔が離れてしまったのでしょう。
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1京といっても10の16乗、それに対して19路の囲碁の局面の可能性は、ルールを無視すると3の361乗ありますので、単純なシラミつぶしの手法ではどうにもならないですね。
miyatashoichiさんへ。
どうも僕が名指しされているようで落ち着かないんですが、誰かが呉清源さんがコンピュータに負けたと書いていたのですか。とりあえず今は誰もそんなことは書いていないのですが。
ところで呉清源さんといえば、だいぶ昔にNHKの特集で紹介されてたんですが、その片手の小指を見てびっくりしたことがあります。若い頃、分厚い囲碁の本を読みながら碁盤に向かって石を並べての修行をしていたわけですが、片手で本を支えていた結果、小指がそったまま元に戻らなくなってしまったそうで。もともと才能のある人がそれだけ努力をするのだから強いわけです。
一時期、双葉山と一緒になって新興宗教に走っちゃったこともありましたが、それぐらいはご愛嬌で、偉大な碁打ちでしたね。
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ありがちな誤解ですが、簡単に言えばいかに速く、多くの手数を読めたところで、正しい形勢判断ができていなければ意味がないということです。
評価関数といいますが、それが囲碁の場合(将棋など他のゲームと比較しても)極めて難しいんですね。
まあ先にこちらをご覧下さい、それでもわからなければ再質問どうぞ。
コンピュータ囲碁
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E...
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ただ強いだけの囲碁ソフトについては、前世紀に権威の人が負けて決着がついてます。
ヒカルの碁の名前を被せてある囲碁ソフトについては囲碁愛好家が遊べる強さに
調整してあり、楽しい遊び相手です。
これでも実は有段者用で級位者とか段級位に縁がないような人では強すぎるのです。
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