将棋連盟の方にお願いしたい。
京大の入試で携帯電話を使った不正が話題になっています。
将棋界でも以前から話題になっていた問題があります。
「休憩時間に棋士がコンピュータを使って『手』を調べる時代が来るのではないか」
当時は将棋界は性善説でなりたっており、そんな低いレベルのことを議論する事自体が終わっている。
という意見が多かったと思います。
しかし、現実にその恐れのある時代が来たと思います。一将棋ファンとして、相撲界のように信頼を失墜してからでは遅いと思います。
待合室に携帯の電波を遮断する装置や、持ち物検査を実施する時代が来た、と思います。
そのような不正防止のための議論は行われているのでしょうか?
一将棋ファンより
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残念ながら、将棋連盟は実際に問題が起きなければ
対応しません。千日手問題も、同一手順三回では
無限手順が可能になると言う問題が起きることが分かって
いましたが、タイトル戦で問題が起きるまで対応しなかったのです。
すでに10年ほど前から詰め将棋はコンピューターが人間を
上回っており、青野九段の「勝負の視点」という本にも
「もしも」の話として、カンニングが十分にできる可能性を
指摘しています。
しかし、実際にそのような事態が起きるまで、持ち物チェックなど
しないでしょう。少なくとも今やったら、(終盤は)コンピューターの
方が強いことを認めたのと同じですから。
暗黙のルールはできていると思いますよ。見つかったら除名処分と
なるのであれば、バカらしくてやらないでしょう。おそらく見つかったら
除名処分になるか、ならなかったとしても、一生将棋界で生き恥を
さらすようなものです。
ちなみにチェスの世界では、コンピューターが強くなったことで
二日制の対局がなくなりました。チェスはそもそも二日制のときの
一日目の対局後に助言をすることが認められていました。
助言をNGとしてしまうと、こっそり隠れて助言を受けた人が
有利になってしまうからです。しかし、コンピューターの出現で
夜に研究してしまうと差が出てしまうほどになったため、二日制
自体なくなってしまったのです。
将棋がそうなってしまう可能性もなくはありませんね。
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今はクラウドやリモート機能が進んでいるので、スマートフォンからクラウド上の高性能マシンを使うことは可能です。
ですから、終盤に時間を残せば、トイレで簡単に終盤のカンニングできていますよ。
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即詰みに関してはソフトのほうが優秀(?)ですが、
総合力ではまだまだトッププロのほうが強いはずだから
現時点ではそういう議論は行われていないと思います。
かつて「休憩時間に定跡本でカンニング」して勝った棋士がいた、
という話を耳にしたことがありますが(今から40年位前の話らしい)、
カンニングが発覚した後、その棋士に対する罰則はなかったそうです。
むしろ「負けた棋士の不甲斐なさ」が棋士間で話題になったとか。
…以下は個人的な見解。
もしこの先ソフトがトッププロに匹敵する日が来たとしても、
休憩時間(50分)の間に全ての変化を調べるなんて無理でしょう。
仮に何手か最善手を明示されたとしても「その先」は自分で指すよりなく、
結局は本人の棋力がないとその助言(?)を生かせず負けるだけ。
「大逆転将棋」を見ていると(YouTubeに落ちてます)、
プロ棋士から助言をもらっておきながら「その先」で疑問手連発で逆転負け、
というもどかしい(?)シーンが多いですが、それと同じことです。
もしそうなったら「ソフトを使った挙句負けた棋士」として後ろ指を差され、
その棋士は恥辱のあまり将棋界にいられなくなる
(罰則がなくても自分から将棋界を去る破目になる)と思います。
つまり
「使いたければソフトでも何でも使って構いません、
ただしそれで負けたときにどういう仕打ちを受けるか十分想像してください」
…ってところではないでしょうか?
…以下補足に対して。
「大和證券杯ネット将棋最強戦」には
「不正行為があった場合は制裁金100万円&当該棋戦5年の出場停止」
という罰則が明文化されていますが(審判orカメラで常時監視されている)、
それ以外では残念ながら聞いたことがありません。
ただ、ソフト使用に対して特別な罰則を設けるということは
「ソフトがプロ棋士を超える存在である」と認めるようなもので、
連盟としてはあまりやりたくない措置なのではないでしょうか?
…でも考えてみたら昔から
「第三者の助言を得るのは反則」ってルール?があるはずだから、
「ソフト=第三者」と解釈すれば現行のルールでも
「ソフト使用は反則負け」という図式が成り立ちそうですが…
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