なぜ、ゲーセンのコンピューターは、無駄な王手や無意味な合い駒をするのですか?
逃げ方や、受け方を間違えたら、詰む可能性があるのなら分かりますが。
例えば、コンピューターの玉が、9一にあったとします。
そして俺が、1一飛成と王手と指しました。
そこで、2一歩合を指しました。
同竜と指すと、まったくの無意味な手になります。
考えられる理由としては、時間切れにして、もう100円使わそう。
それにしても、セコいと思います。
プログラムをつくった人は、なぜ、そのようにしたのでしょうか?
通常の将棋では、意味のない王手、無駄な合い駒をする人はいません。
そういう事をすれば、相手に失礼すぎる、と思います。
これからの将棋のコンピューターは、そういう事がないようにしてほしいです。
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これについては、決してプレイヤーに時間を使わすためではありません。はっきりとした理由があります。
コンピュータは、自分がどのような手を指しても劣勢になると判断した場合、その劣勢の度合いが一番小さくなる手を選択します。
つまり、あなたが91の王様に▲11竜で王手を掛けた手に対して、実際には▽81金と合駒するしかないとしますよね。しかし、▽81金としてしまうと、コンピュータ側が著しく形勢を損ねてしまう(或いは最悪詰んでしまう)と判断するとします。その場合、「▽81金とした局面より、▽21歩▲同竜とされた局面の方が、まだましである」と判断をします。
人間の場合は、瞬時にそれが無駄であることがわかるのですが、コンピュータは瞬時にその先を読むわけでなく、その局面ごとに局面の優劣を判断するため、「Aを指してもBを指しても負けそうだが、Bを指せば即座に負けにならない(手数が伸びる)」場合、たとえ無駄であってもBを指すのです。ボナンザみたいに強いソフトならそういうこともしないように作られていますが、ゲーセン程度だと、仕方ないことだと思います。決して製作側が貴方にコインを入れさせるためにそのようにしたのではないはずです。
コンピュータ側の王様が受けなしになった時に、よく無駄な王手を連発してくることがありますが、これも同じ理由です。
無駄な捨て駒によって駒損を繰り返しますが、それでも詰まされるよりはマシと判断しているのです。
詰みの局面だけではなく、例えば序盤で相手の飛車を殺した場合なんかも、人間なら被害を最小限に食い止めようとしますが、コンピュータの場合は飛車より安い駒をタダ捨てしてくることが多いです。これも、「飛車をタダで取られた局面」と「他の駒がタダで取られた局面」を比較し、「他の駒がタダで取られた局面」の方がマシなので、そちらを選択しているということなんです。
わかりにくく長ったらしい説明で申し訳ありません。
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>>通常の将棋では、意味のない王手、無駄な合い駒をする人はいません。
いや、いるでしょ。秒読みでの時間切れ回避のために、1手をかせぐためだけにやるケースはあると思う。
1歩損を承知で価値筋を見つけようとする。
その分、人間くさい、ともいえるかも
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