将棋ソフトで解けない詰将棋はありますか?
|||
今のところソフトで解けない詰将棋は発見されていません。理屈で考えてないでしょう。
最長手数作のミクロコスモス(1525手)は1997年の時点で既に解かれていますし、ソフトが不得手な裸玉作などについても、時間はかかりますが、解けなかったというものはありません。
岡村孝雄氏作 「驚愕の曠野」 詰パラ2004年4月 は、手数こそ59手ですが、2010年当時まる4日間コンピュータをフル回転させてようやく正解にたどり着きました。PCのスペックは市販の上位機種レベルだったようですから、コンピュータ将棋選手権で使われるような、ウルトラハイスペックなものを使えば時間はより短縮できたと思います。
コンピュータ向け超難解詰将棋作品集
http://toybox.tea-nifty.com/memo/2005/05/post_3535.html
恐らく今後も解けない詰将棋は登場しえないと思います。
|||
ソフトは、たいていMin-Max法の変種のαΒ法で先を読んでいますが、ひとつの局面で可能な手をどの順番で先読みするか、ということがその解答速度に大きく影響します。
ですから、王手の種類が極端に多い局面が、何度も現れると、簡単に1万倍,1億倍というレベルの計算量が必要になってしまいます。たとえば、普通の問題が1秒で解けるとき、その1億倍になると、何十年もかかってしまいます。
さらに、ソフトが考える順番で、一番最後になるような変化を正解手順にするようにすれば、ソフトにとってはさらに大変なことになるでしょう。
今までは詰将棋は人が考えると時間が掛かるように作られていますが、パソコンが考えるに時間が掛かるように作れば、人が考えれば簡単なしょーもない詰め手順でも、ソフトには実質的に解けないものも可能だと思います。
現実にそのようなものが作れるかどうかはわかりませんけどね。
0 件のコメント:
コメントを投稿