2012年3月26日月曜日

円城塔、銀河ヒッチハイク、星を継ぐものなどを読んで気がついたことがあります。

円城塔、銀河ヒッチハイク、星を継ぐものなどを読んで気がついたことがあります。

どの小説にも超知性体やなんでもしっているコンピュータが出てきますが、やはり現実世界も人間を凌駕するのはコンピュータのようにに思います。つい昨日も将棋で市川さん負けたし・・・。コンピュータに支配される日も近いと思いますが違いますでしょうか?


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まず、人工知能とコンピュータは似て異なるものであることを知ってください。



両者の出自は一緒ですが、到達しようとしているところはまったく違います。

もちろん、現在のコンピュータと、ということであって、将来作られるかもしれない

別の思考回路を持つコンピュータではありませんが。



現在のコンピュータは、命令されたことは忠実にこなしますが、それ以上のことは

何もしません。さらに、一つの命令を一回こなすだけです。複数の命令を一度に

処理している「ように見える」のは、それを凄まじい速度で大量に処理している

からです。



かつては、この速度を上げればCPUはかしこくなると思われていました。

しかし、これは物理的に限界が来て、今は並列に処理することで処理件数を

上げようとしています(それも既に頭打ちのようですが)。



人間は、この両方を一度に処理できますが、同じことを繰り返して大量に

処理するのは不得意です。

コンピュータは一度に処理できる数は限られてますが、繰り返し大量に

処理するのは得意です。



ですから、今後も人間とコンピュータはお互いの得意分野を補う形で発達する

ことになるでしょう。その結果、別の思考回路を持つCPUが生みだされ、

それがやがて、我々とは別の知性体を生み出す母体になるかもしれません。



しかし、彼ら(あえて彼らと呼びますが)が、「人間を支配する」なんてことを

言い出すとは思えません。我々より優れた知性が本当に誕生したのであれば

彼らが、別の生物を支配するなんて、できもしないことを愚かにも言い出すとは

到底思えないからです。

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